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Saawariya & Belly Dance [亜米利加生活]

11月10日(土)

インド人の上司を持ち、価値観の違いに戸惑っている、と言う事は、以前ブログに書いた。彼のバックグラウンドの文化をもう少し理解したいと思い、カースト制やヒンズー教の事が書かれた書物は読んではみたものの、頭で理解しても実際にインドへ行った事が無いから、今ひとつぴんと来ない。前の会社の時に、同僚のインド人はたくさんいたけれど、皆アメリカに溶け込んでいて、特に不思議な思いはした事がなかったし、私の歯医者のドクターはインド人だった。なので。。今のインド人の上司に私が価値観の違いを見出すのは、彼の性格によるものなのか、それとも国としての文化から来る物なのか、未だ良くわからないのだ。

そんな折、11月8日 は、光の日とか何とかで、インドにとっては大事な日だそうで。金曜日、4歳になる上司のお嬢さんが、会社にそのお祝い様のお菓子を持って来たのですね。そのお菓子は、七五三の千歳飴の様に棒状で、それが細かくカットされていました。何のお祝いの日なのかインターネットで調べてみたのですが、わからなかったです。ご存知の方いらっしゃいましたら、教えてください(って真っ先に Naonao さんの顔が浮かぶ・笑)

それもあって。昨日は、コロンビア(ソニーピクチャーズ)から、HollywoodとBollywood(インドのムンバイにある映画産業界の事。ムンバイの前の名前、ボンベイとHollywoodをもじった)で共同制作した、初のインド映画が、アメリカで上映され始めた、と言う事を、上司が教えてくれた。

映画の名前は、 Saawariya -意味は、Beloved だそうです。

原作は、ロシアのドストエフスキー、 White Night(白夜)。私はこのドストエフスキー的に、全体的に暗く、不条理に光を当てた様な小説(や哲学書)が実は結構好きで(他にもカフカとかカミュ。芥川も太宰も好きです)。ドストエフスキーでは、罪と罰とか。赤と黒とか。。暗いロシアの短編小説がインド映画と結びつく・・これだけで、興味深々。。インドで映画が娯楽として凄く流行っているのは聞いていたし、Bollywoodの映画は一度も見た事がないので、これは即見に行くしかない。。と言う訳で、早速今日見に行って来ました。


http://www.sonypictures.com/movies/saawariya/index.html

見た感想は・・・・


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
話の内容は、ドストエフスキーの白夜のストーリーに沿っていましたが。 女性一人を挟んだ、韓流映画や、あの冬のソナタすらもたじたじの、こてこての純愛物で三角関係・・・。 不覚にも、最後泣かされてしまいました。く~。やられた~。純愛物は弱い(笑)

場面は幻想的。多分、撮影が行なわれているスタジオが室内の様で。雨降ったり、雪降ったり、河が流れてゴンドラが走っていたり。。全然インドじゃない。でも登場人物は皆インド人で、女性はサリーを着ているし。話している言葉もHindi 。時々台詞に英語が混じっているのが面白い。突然台詞の途中で歌い出したり、女性大勢で歌いながら踊ったり。舞台装置も含めて、何となく、ミュージカルの舞台を見ているかの様。ひょっとすると。ブロードウエーデビューを狙っているのではないか、と一瞬思ったりしましたよ。でもね、ブロードウエーのミュージカルと言うよりは、どちらかと言うと、カラオケの演歌のビデオの様な感じ。。と私は思いました。ほれ。雪の中、男が去っていき、女が涙を流しながらその後姿を見送っている姿とか。そんな感じの垢抜けなさ。。でも主人公の女性は、本当に綺麗な方でした。。これでハリウッドから注目されるかもしれませんね。主人公の男性はちょっとね。。全く好みではなかったので、それがちと残念(笑)

面白かったのは。。映画が始まる前に座っていたら、一人のインド人から話かけられて。お前は、インドの映画を見たいのか、と聞くのですね。。そうだ、と言ったら、不思議そうな顔をされました。 最近の映画館は週末でも余り混んでいないので、この映画を見に来ていた人達は、全部で10から15グループ位しかいませんでしたが。私と私の友人以外は、全員インド人でした(笑)。あちらこちらでHindiが聞かれ。まるでインドで映画を見ているかの様。。しかもこの映画、約3時間近くで長くて、途中インターバルの休憩があるんですね。こんな映画初めて。でもインドでは当たり前だそうで。更に、映画中、皆話す事話す事。お前ら、静かにしろよ、みたいな(笑)。映画の話に反応してるんですね。。お茶の間でテレビ見てるみたい。最後終わったら、拍手喝さい。。。

唯一の難点は、英語の字幕スーパーと言う所。横書きなので画面の一番下に出るのですね。これを読んでると画面が殆ど見られないんですね・・日本語スーパーの、画面の横の縦書きの方がはるかに見やすいです。アメリカでは字幕映画が売れない、と言われていますが、この映画はさて、どうでしょうか・・・。

今日見た映画、Saawariya では、女性がサリーを着て踊るシーンが何度かありまして。。私の乏しい知識ではありますが、インドの典型的ダンスとはイメージがちょっと違いました。ベリーダンスの様だったんですね。ベリーダンスは、どちらかと言うと、エジプトやアラブの方で踊られているダンスだと思いましたが、インドでも踊られているのでしょうか。それともHollywoodで脚色された時、アメリカでも認知のあるベリーダンスに変えられたたのでしょうか。。わかりませんが・・。

実は、ベリーダンスとは非常に縁がありまして。。いつか、とらばろんさんがベリーダンスの事を書かれていた時に、TBをすると言って以来、随分月日が流れてしまいましたが。。私の大親友のうちの2人が、それぞれベリーダンスをするのですね。そのうちの一人は、マイアミにいる親友で。これは、去年の11月(あ~もう一年前か)マイアミに遊びに行った時に、彼女が学ぶ先生のベリーダンスのクラスの方々による発表会がありまして。それを見に行きました。ベリーダンスはとてもSensualで官能的で女性的。。

▼なかなか、動きが激しいので写真を取るのが難しい。


▼こちらは、日本の和太鼓と日本舞踊をアレンジしたベリーダンス。アラブの曲に和太鼓は意外に合う。

▼こちらは、子供たち。可愛い。

▼ こちらは、スペインのフラメンコ曲をアレンジしたベリーダンス。

他に、アメリカの先住民の曲をアレンジしたベリーダンス、ラテンのアラブのコラボ(シャキーラ的)のベリーダンス等もあったのですが、動きが激しくて写真が全部ぼけ。

▼ フィナーレ

ベリーダンスと言えば、有名どころはシャキーラ、ですが。私のTeen時代の80’s Popsで、こう言うグループがいたんですね。。Arabesque 今日の、インド映画を見ながら、このグループを思い出してしまいました。。不思議に、このグループ、日本で滅茶苦茶売れたのに、アメリカで売れておらず。当時、未だレコードでしたかね。。余りビデオを見た事なかったのですが、こうして見ると大根踊りですね(笑)。そして、髪型が、時代を感じます・・・。









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コメント 15

YAP

ベリーダンス、思わず見とれてしまいそうです。
油断していると、デレーッとした顔になってしまいますね。
by YAP (2007-11-12 08:14) 

HAL

価値観の違いは日本人同士でも大きいですから、国が違えばまったく違うでしょうね~

インドではここまでの肌の露出は有りなのかな?
インドのすぐ下のモルディブでは、エロ本の持ち込みも禁止事項になってたけど。

近く国でも、それもまた、価値観の違いだね。
by HAL (2007-11-12 14:13) 

TaekoLovesParis

インド映画には、一時、はまっていました。
単純なストーリーで踊りがあって歌もある。原色の世界でお祭りっぽい。
でもね、どれも結局、同じようだから、あきちゃうの。「ラジュー出世する」
なんていうタイトルのは田舎の青年が都会に出てきて、成功を夢見るけど、
そう簡単には行かなくて、、、でも最後にハッピーエンド。タイトルから中身が
想像できちゃうでしょ。「ムトゥ、踊るマハラジャ」は大ヒットしましたね。
ベリーダンスはお約束って感じで必ず出てきます。ダンスはセクシーなもの
が多いですね。そのわりに「カーマ・スートラ」というたいそうなタイトルの
映画はマジメでした。この映画の主演がすごく濃い顔してて、日本人受け
しないんだけど、インドで一番の女優(当時ね)と解説に書いてあったので、
美人の尺度も所変われば、、なんだ、と学びましたね~(笑)
最近はインド映画を全く見ていませんが、ここの写真で見ると、やはり
踊りが中心ですね。衣装も華やかで、よさそうですね。
by TaekoLovesParis (2007-11-12 23:36) 

炎遊人

インド人が上司ですか。 思うところは多々あるのですがあえて語るまい(笑)。
弊社では多くのインド人を雇用しており小生が上司です。 他の国籍も多く雇用しているのですが一番コストパフォーマンスが高いといえます。
そのインド人のサラリーが中東地域で高騰を見せており、弊社もインド国内に法人を置き、そこで現地採用し海外派遣することである程度高騰するのを抑えています。 それでもある技量持ったインド人を繋ぎとめておくにはある程度の報酬を与えなければ出て行ってしまうので苦労しています。
なんだか話が脱線してしまいましたが・・・

世界中で一番多く映画が作られているのはインドであるといいます。 聞くところによると質より量のようです。 インドはその文化から一般の娯楽は映画鑑賞のようで、大人から子供まで週に一度は映画館に足を運ぶそうです。 もちろん料金も安いのですが、その需要体系にこたえるためにも短期間でコストの低い多くの映画を供給しなければならないので世界的に評価される映画は出てこないのが現状だとか。
by 炎遊人 (2007-11-13 07:07) 

naonao

「naonaoの顔が浮かぶ(笑い)」と書かれてはお答えしないわけにはいかず(笑い)、私も知らなかったのですが調べてみました。11月8日の光の日とかいうのは9日かもしれませんがたぶん「ディワリ」です。「ヒンディーの正月にあたりインド各地で祝われ、インドの三大祭りのひとつで、ろうそくに火を灯しクラッカー花火爆竹を鳴らす」ようです。実際にはこの祭り体験したことないですが、インドの三大祭りのひとつというからには、大きな祭りなのでしょうね。私も滞在中に祭りには何回か当たりました。ヒンズー教の祭りが多かったです。
またインド映画はインドに行くたびに何本も見てたので、90年代のスター、男優ではシャールク・カーン、サルマン・カーン、女優ではアイシュワリヤー・ラーイ、カジョールが好きです。一番最後にインドで見たのは日本でも公開された「ミモラ 心のままに」(原題 Hum Dil De Chuke Sanam (1999))でこの作品はイタリアにまでロケに行って作っていて、比較的インド映画にしては爽やか!!サルマン・カーンが格好良かったです!お勧めです。
インド映画は善悪がはっきりしてるし、ヒンドゥー語でわからなくても何てったってミュージカルなので楽しめます。でもハリウッドのパクリもたくさんあって笑えるんですけどね。「クチュクチュホタヘ」などヒットした有名な映画音楽のテープも買ってきて、家のどこかに転がってます。探して久々にテープ聴こうかなあ。
by naonao (2007-11-13 21:39) 

みてみようかなw
by (2007-11-13 22:21) 

Zunko

YAP さんへ こんにちは♪
ナイス&コメント 有難うございます。。

YAPさんの違った一面を見た様で、素敵です♪
どうぞ、でれ~っとなさってください(笑)
by Zunko (2007-11-15 17:25) 

Zunko

HAL さんへ こんにちは♪
ナイス&コメント 有難うございます。

おっしゃる通り、日本人同士でも価値観の違いがありますからね。。
結局は、各自の価値観の違い、と言う所で、生まれ育った国と言うのは、各自の価値観を築いた一要因でしかない、と言う事なんでしょうね。。

インドのダンスでは、このベリーダンスまで肌の露出はないですね。インド人に確認したのですが、お腹と背中の露出はオッケーなんだそうです。

モルディブは、なんか凄く甘い国のイメージがありますが、厳しいのですね。
by Zunko (2007-11-15 17:31) 

Zunko

Taeko さんへ こんにちは♪
ナイス&コメント 有難うございます。

そうなんですってね。。妹が言ってました。日本は結構インド映画流行ってたよ~って。それにしても、あからさまで安易な題名ですね。。笑える。

それにしても、西洋系のイメージのTaekoさんからインド映画の題名がすらすら出てくるなんて。。超素敵♪

私が聞いているのは、インドの映画は結構ハリウッドのぱくりもあって。
このニーピクチャーズのインド映画の試みは、アメリカのハリウッドスタジオでは初の様です。とはいえ、製作はソニーピクチャーズインド、みたいですけれどね。この映画も踊りや歌が多いですが、歌、踊り中心と言うよりは、ストーリーがあるので、それを幻想的に見せるシーンが多いです。やはり、ドストエフスキーですからね。。最後泣かされる位、話に入って行けますね。おっしゃる通り、衣装も綺麗だし、何と言っても舞台セットがまるでイタリアのベニスの東洋版の様で。。更に小細工の雨や雪や光(これが演歌的なんでしょね)。。幻想的です。日本でもやって欲しいですね。。
by Zunko (2007-11-15 17:42) 

Zunko

炎遊人 さんへ こんにちは♪
ナイス&コメント 有難うございます。

ふふふ。あえて語るまい、と言うお言葉が全てを語っています(笑)

まっ、私も日本人として一緒くたにくくられるとむかつく様に、インド人と言うカテゴリーで一般化するのは失礼だと思うのですが。。

インド人をあごで使っているのですか・・良いなあ(これが全てを語っているかも・笑) アメリカのIT系も、インド人が多く。ご存知かも知れませんが、銀行系とかPCのカスタマーサポートの電話は、インドにコールセンターがある位です。
なので、その給料高騰、それを抑える努力、わかりますね。。逆にインド国内に優秀な人がいなくなりつつあって。。アメリカに住むインド人がかなりの高額でインドでの仕事をオファーされているとか。。ちょっとインド人バブルじゃないでしょうか。。とは言え、国として、カースト制の全く関係ないIT系にフォーカスを置いた政策は、正解だったのでしょうね。。。

昔は日本人の子供が現地校に入ってくると、アメリカ人の子供達が喜んでいたそうですが(英語ができなくても算数が強かった)、今ではインド人に取って変わられたそうですから。 日本人、ちょっとやばいんですよね、実は。。国際競争力を失っています。

以前ブログでご紹介した、二度とインドに行くかぼけ、だったかな?とか言う本にも書いてありましたね。。インドでは映画が最高の娯楽だそうですね。。

果たして、そのインド映画が、ハリウッド進出して評価はどうでしょうかね。。何となく、一昨年あたりにやった、さゆり、的な映画みたいな感じがしましたね。
by Zunko (2007-11-15 17:54) 

Zunko

naonao さんへ こんにちは♪
ナイス&コメント 有難うございます。

いえ。。私、Naonaoさんを呼び捨てにしてないです(って、反応はそこじゃないだろって感じですね・笑) すみません。。インドと言うと、真っ先に思い出すのがNaonaoさんなもので。。。名指しで、お前調べろ、みたいな感じになってしまって(汗) 調べてくださって、有難うございます。。

はい。正式には11月8日と言っていましたから、ディワリ、と言うのですね。。
ヒンディーのお正月に当たるのですね。。この映画の場面が丁度そのお祝いの時なんですね。なので9日に映画の上映始めた、と聞いています。

Naonaoさんは中南米でもお祭りに出会っていらっしゃいましたが、インドでもそうなんですね。。(笑) 私は江戸っ子なので、祭りと聞くだけでじっとしていられなくて。。それにしても、俳優の名前から題名から、さすが、すらすら出て来ますね。。その、ミモラ、心のままにって題名、かなり来ていますが、爽やかな映画でしたら、ちょっと見てみたいです。。その「クチュクチュホタヘ」も笑えますね。。なんでしょね、それ、みたいな。私は、インド人は嫌いですが、インドの音楽は好きです。。でも1枚しかCD持ってないのです。もう少し買ってみようかな。。まだまだ、私がインドを抵抗なく受け入れるまでには時間が必要です。。そもそも、あのくちゃくちゃぺたぺたした話し方が嫌いなんですもの(笑)
by Zunko (2007-11-15 18:04) 

Zunko

ふじかわさんへ こんにちは♪
ナイス&コメント 有難うございます。

はい♪どうぞ、見て下さい♪ 
by Zunko (2007-11-15 18:05) 

Zunko

xml_xsl さん どらっち さん ローズばいが好きならおう さn  Krause さん  traveler さん  hnberg さん newyork  さん へ こんにちは♪

ナイス 有難うございます。。
by Zunko (2007-11-15 18:08) 

Zunko

サイコトラベラー さん  Qちゃん さん へ こんにちは♪
初めまして♪ ナイス 並びに ご訪問 有難うございます。
by Zunko (2007-11-15 18:09) 

Zunko

はっこう さんへ こんにちは♪
初めまして♪ ナイス 並びに ご訪問 有難うございます。
by Zunko (2007-11-29 16:08) 

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