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2分割のアメリカ - ③ トランプのAmerica First & MAGA [2分割のアメリカ]

2021年 2月23日

今回、アメリカの2分割を書こうと思ったきっかけは、アメリカに住む日本人の友人(2名、いずれもアメリカ人と結婚している女性、一人はカリフォルニア州在住、一人はテキサス州在住)が、トランプを熱狂的にサポートしている所までは個人の自由ですが、私に個人メッセージを何度も送り、如何にトランプが良いか、選挙が不正に行われたか、の意見を述べて、トランプを全くサポートしていない私が、如何に了見が狭く、嘘だらけの大手メディアを鵜呑みにして、民主党をサポートする狂った左党であるか、を訴えて来て、不快な思いをした事がきっかけです。更に一人の友人に至っては、フェースブックに、虚偽のニュースを載せて、今回の不正選挙を訴えていて、その意見に賛同する、日本に住む日本人がたくさんいる事を知りました。

アメリカ人のご主人が恐らく民主党をサポートし、トランプをサポートしているから、トランプをサポートしているのではないかと思いますが、どの政党をサポートするか、はその方の自由なので、私は全く関知しませんが、その考えを私に押し付けて来るのは違うと思いますし、更に私がメディアを鵜呑みにしている狂った考え方の持ち主と決めつけるのは大変失礼な話だと思います。まっ、あのトランプをサポートする方達と言うのは、私の常識を超えた考え方の持ち主なので、特に日本人は、私のお友達として、2度と考えられないのです。

アメリカ人も、今回の選挙で、沢山の友人や親せきとの繋がりを切ったと言う方が沢山います。私の趣味である、サンディエゴのヨット界には、沢山のトランプサポーターがいますが、ヨットと言う共通の趣味がある友人達は、政治の話題を避けて、何とか趣味で繋がってはいますが。

以前、何故トランプが2016年に大統領に選ばれてしまったか、を書きました。

トランプに関して

既に、その時に、私は予言をしてしまっていました。

” いずれ、何が真実で何が虚言なのか、わからなくなるかも、ですね・・・。”

その事を書く前に、今回は、トランプが打ち出した、America First (アメリカ第1主義)や MAGA-Make America Great Again(アメリカを再び偉大にする)と言うキャンペーンで言われる、このアメリカとは何か。

このアメリカ、とは、トランプが選挙に勝つ為にフォーカスした中流階級の白人層。

主に、保守派と呼ばれる、共和党支持者で、地方や中西部の州に在住する白人で、キリスト教信者。

昔、特権階級のWASPと言う言葉が使われていましたが(アングロサクソン系プロテスタントの白人)
今は、アングロサクソン系に関わらず、白人であれば、ゲルマンやラテン等も含まれると思いますし、宗教もキリスト教プロテスタントに限っていないとは思います。

これだけ、沢山の人種が住むメルティングポットと言われるアメリカで、大胆にも白人のみフォーカスして、アメリカと言う名を使っていますが、白人第1主義、白人層を再び偉大にする、と言うキャンペーンを打ち出し、トランプが大統領就任中の4年間は、この姿勢を貫き通しました。
そうトランプは、皆の大統領ではなかったのです。
私の様な移民にとっては、末恐ろしい事ではありますが、もし私が白人だったら、
その気持ちもわからなくはない、と思ったりします。これはまた別の機会に。

ここまで書くと、何故日本人がトランプを支持するのか、ますますわからなくなりませんか?
日本人は、アメリカ人と結婚しているからと言って、白人ではありませんのでね。。。

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わきまえる [差別。いじめ。]

2021年2月13日

マンモスから戻る時、やっぱり、マンサナールに寄って欲しい、と言えませんでした。。涙

やはりね。アメリカ人には言いにくい。余程仲が良くても言いにくい。ほんとに何もない所に、
ぽつんと立っている、慰霊塔と書かれた石碑がある日系人強制収容所跡のミュージアム。

夏の酷暑になる前に、自分で運転して行ってみようと思います。

話が飛んでいますが、今回は、東京オリンピック組織委員会の森会長の、女性蔑視発言に関して、
書こうと思います。いずれ、アメリカの差別意識や、いじめ等も書きたいと思っていたので、その書き始めになりますね。私は、日本を離れて20年以上経ちますので、私の戯言は、今の日本の現状や価値観を全く反映していないかもしれませんが、ご容赦下さい。

私が、この森会長の発言、”女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります”、
が書かれた記事を見た時に、最初に思った事は3つ。

一つは、全くその通り、同感!(失礼ながら)
私は女性ですが、男性社会の中で社会人として育ちましたので、男性を見本に学んだからでしょうか。もともと、おんなおんなしていない、さっぱりした性格なので、話も早いのですが、女性の中には、
だらだらと、自分の話から始まり、誰がああ言った、こう言ったと、話が長い女性がアメリカでも多いです。もっと要点をまとめて、簡潔に話せないのか、と、聞いていて、いらいらする事があります。

二つ目は、日本は、偉い人が、更に言うと、東京オリンピックの様な国際的組織のトップの方が、
未だにこの様な、女性が、男性が、と言う性別に関するコメントを公然と言い放てる環境なのか、
と言う事と、その様な方が、未だに、組織のトップでいられる環境なのか、と言う事に、
衝撃を覚えました。

アメリカでは、あらゆる差別的発言は許されておりません。特に政治家や、企業のトップ等の著名人にはありえない発言です。法律で禁止されているのみならず、企業も禁止しているので、
アメリカで働いていて、女性が、男性が、と言う発言は全く聞きません。
なので、久しぶりに、”女性が云々”と言う発言を聞いて、化石だ、と思いました。

3つ目は、今の世の中、日本の著名人が何か日本語で失言をしても、そのニュースが、
世界中に即座に一気に広まる、と言うご時世なのに、軽々しく、女性蔑視と取られる様な
発言をされる事自体、とても衝撃的でした。ひと昔前の、インターネットの無い時代ならともかく。
そう言う自覚がないのかと思える発言が衝撃的でした。

海外で話題になっていたのは、この、”女性が多い会議は時間がかかる”、発言よりも、
その発言の中で言われた、’組織委員会の女性は、わきまえている”、と言う発言の方でした。
つまりは、日本は、女性蔑視されている社会、または組織で、女性はそれを受け入れて行動している、と言う事自体が、日本は女性蔑視の国である証、との論調でした。

わきまえる。。立場をわきまえる、とか、道理をわきまえる、とか、で使っていますが、
思わず、国語辞典を引いて、意味を調べてしまいました。

わきまえる。。。なる程、と思いました。女性としての立場をわきまえる、と言う意味ですよね。

私は、東京で、日本の企業で働いておりましたので、当時、男女機会均等法が施行されておりましたが、女性差別は、経験があります、私の勤務先は、未だ恵まれていた方で、
私は、幸い、女性として、海外出張に行ったり、海外赴任したり、男性と同様に扱われて来ました。

が、昇格が男性と同様だったか、と言うと、そうではなかったと思います。
また、一方で、女性としての仕事の限界も認識しておりました。
男性の様に、世界中のどこの国へも出かけていける、と言う訳ではありません。
特に、中近東や、発展途上国で経済や治安が安定しない国へは、
私の会社も女性は派遣しませんでした。
また、結婚して子供を産んだりすると、産休、育児休暇と職場を離れる事もあり、
本当の意味での、男女均等と言うのは、不可能ではないか、と、私は思っていましたので、
そう言う私の考え方も、女性としての立場をわきまえていた、と考えられていたのか、
と今回、森会長の発言で気づかされました。

一方、アメリカの職場環境では、まず、性別によるカテゴリーが撤廃されます。
アメリカでも、未だグラスシーリング(ガラスの天井)と呼ばれる
昇給昇格の男女差があると言われていますが、少なくとも表面上の年齢や性別による差別は
ありません。ので、逆に言うと、女性は、女性だから、と言う甘えは許されません。

今回の森会長の発言で、東京オリンピックのボランティアが700人以上、辞退されたと聞きました。
ボランティアを辞退した方々のお気持ちは察しますが、恐らく、本当の意味で、性別による差別をされた事がないのだろうと思いました。もし、性別による差別の経験があれば、森会長の発言位で、怒りをあらわにしたり(変化は生まれない)、抗議をしたり(無駄な事)、しないと思うからです。

さて、この私も、3年前より準備をしておりまして、東京オリンピックのセーリング競技に、
オフィシャルとして、サポートさせて頂きます。森会長の発言を聞いた後も、
この気持ちには変わりありません。私の森会長への反応は、二つ。
上にも述べましたが、日本は未だ化石の様な男尊女卑がまかり通っているのだなあ、と言う理解と、
女と思って馬鹿にするなよ、この野郎、見てろよ、と言う決意(笑)でしょうか。

今の所、東京オリンピックやるみたいですが、どうなるでしょうか。
どうやら、ホテルと会場との往復以外は、オリンピック期間中は隔離されて、
何もできなさそうな感じです。それでも、アメリカからはるばる参上して、参加致します。
少しでもお役に立てればと思っています。

追伸。=======
この投稿を書いて、一晩寝て、ふと思い出した事があります。すっかり忘れていました。

私は、東京オリンピックのセーリング競技のサポートをする為に、2018年から準備に参加していました。結果的に、オフィシャルとして運営に入り、ボランティアとしてではなくなったのですが、
当初は、まずは東京オリンピックのボランティアとして登録してほしいと、日本セーリング協会から言われ、ボランティア登録を致しました。私は、日本でのボランティアを集めたミーティングには出られないので、オンライン会議が設定されました。このミーティングは、パスポートの写真のページを画面に移して、募集したのが、私である、と言う本人確認の為でした。

ミーティングに出てきたおっさんは、髪の薄い、如何にもお役人と言う感じの、
東京都の職員の方でした。恐らく東京都から、組織委員会に出向されている方なのでしょう。

順調にミーティングは進み、私は、他のボランティアにも興味ありますか、聞かれたので、
セーリング競技以外のボランティアには興味がないので、もし他の競技のボランティアにあてがわれたら、辞退致します、とはっきり申し上げました。恐らく、このきっぱりした言い方が、気に入らなかったのでしょうか。最後に、そのおっさんは、こう言い放ちました。

”あなた、ボランティアは、体力勝負ですが、大丈夫ですか。僕より年が上じゃないですか。”

私の噴火が爆発した事は、簡単に想像できるでしょう。この、くそじ〇い。。。
100万倍にして言い返したいのをぐっとこらえて、”大丈夫です。体力にだけは自信があります。
日頃から鍛えています。”と言って、その場をしのぎました。

オンラインミーティングを終えて、しばらく私は、荒れ狂いました。
年齢で差別するなよ、このくそじ〇い。怒りがなかなか収まりませんでした。

ミーティング中、良くこらえたと思いますが、こんな奴らが偉そうに、
オリンピックの組織委員会の幹部にいて、あごで使われるのかと思うと、
オリンピックのサポートを辞めようかと、本気で悩みました。
が、ぐっと堪えて、今に至ります。というより、すでにすっかり忘れていた。。笑
これも、わきまえる、と言う態度なのですね。

私は、声を上げて抗議するよりも、実践で実力を示して、女だ、年寄りだ、と言う理由で、
何も言わせないようにする、という方法を選んで来ましたので、その姿勢には変わらないと思います。

それにしても。画面に出てきたそのおっさん、ほんとに行けてなかったです。
そのおっさんが、私より年下と聞いた時には、信じられませんでした。

お前の方が年下かもしれないが、よっぽど年寄りに見えるわ。と言ってやりたかった(笑)
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