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ヘイトクライムーアジア系アメリカ人 [差別。いじめ。]

2021年3月21日

春分の日が過ぎ、少しは春めいて来ましたが、サンディエゴは例年より寒い日が続いています。
とはいえ、 お花が色々と咲いて来て、鳥さんのさえずりも活発になって来ました。

ソメイヨシノが見たいですねえ。(しみじみ)
ここサンディエゴは、冬が暖かすぎて、ソメイヨシノは咲きませんので、ピンク色の濃い違ったタイプの桜が咲きます。カリフォルニアも北に行けば、ソメイヨシノが見られます。サンフランシスコで見た時は、桜の木の下で暫く立ち止まって動けませんでした。いつかアトランタに出張に行った時に、
宿泊したホテルの庭にソメイヨシノがあって、既に散り始めていたタイミングでしたが、暫く桜の木の下で眺めていたのを覚えています。

そのアトランタで、3月16日、悲惨な襲撃事件が起きました。
21歳の白人の男性が、アジア人の女性が経営するマッサージ・ネイルサロンを3件、銃で襲撃し、
8人が死亡、そのうち6人が、アジア系アメリカ人でした。

アメリカでは、昨年より、アジア系アメリカ人を無差別に攻撃する事件が多発していて、
その増加率は150%との事で、ロスアンゼルスにある日本領事館からも、注意喚起のメールが
何度か配信されましたし、バイデン大統領も大統領就任後、アジア系アメリカ人に対する差別、
暴力行為を禁止するエグゼクティブオーダーを発行しました。

アトランタ襲撃事件の犯人の、犯行に及んだ動機は未だ捜査中ですが、この事件をきっかけに、
アジア系アメリカ人に対する、いわゆるヘイトクライム(他人種に対する憎しみによる犯行)や、
特にアジア系アメリカ人女性に対する偏見や差別が、マスコミで取り上げられています。

一連のアジア系アメリカ人に対する攻撃は、トランプが、COVID19の事を、チャイナウィルス、
カンフルー(カンフーフルー、Kunfu Flu)と呼んだ事が発端と私は思っています。
他のアジア人にとっては、とんだとばっちりな訳ですし、中国人系アメリカ人にとっても、
とんだとばっちりです。逆恨みも甚だしいですよね。

が、COVID19が中国の武漢で発生した事は事実なので、昨年のパンデミックが宣言され、
ロックダウンが宣言された当初は、サンディエゴのアジア人街にある中華レストランは、
閑古鳥が鳴き、風評被害にさらされていました。私も、昨年の3月末に眼医者に行った時に、
2人いた受付の女性の一人(白人)に、完全に無視され、もう一人の女性は他のお客様を相手にしていたので終わるまで待たされ、私が用を済ませて外に出た瞬間に、私を無視した女性は外に出て来て、
私が外でコートを着る為にお店の前に立っていたので、わざと見える様に、ドアのノブを狂った様に、消毒しまくっていた、と言う偏見を受けた事がありました。

一方で、アジア系アメリカ人、とひとくくりにしても、ひとくくりにはできない事情があります。
皆、連携を取っているかと言うと、そんな事は全くなく、
それぞれの同じ出身国の人同士で固まっているのが現状だと思います。
私も、正直申し上げますと、他のアジア人と一緒にされるのは複雑な心境です。
私は日本人とも打ち解けられませんので、他のアジアの国の方々はもっと遠く感じます。
日本人の私達にとっては、他のアジア人はとても遠い存在とは思いませんか。
しかし、白人の中に入ると、アジア人は皆”アジア人”なのです。アメリカの場合、
パシフィックアイランダー(サモアやパブアニューギニア島の出身者)も同じカテゴリーになります。

そして、アジア人女性に対する偏見(ステレオタイプ)ですが、
私の経験から言うと、アジアの女性は、白人男性に下に見られていると思います。

従順で大人しい女性。男の言う事を何でも聞く女性。現在の状況はわかりませんが、
以前は、東南アジアでは観光客に対して売春も行われていたそうなので、そのイメージも
無いとは言えません。そのイメージで対応してくる白人男性に、とてもひどい扱いを受けた事が
何度もあります。

この問題は、今に始まった事ではないので、こうして表出して来た事は、良い事なのだと思います。




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わきまえる [差別。いじめ。]

2021年2月13日

マンモスから戻る時、やっぱり、マンサナールに寄って欲しい、と言えませんでした。。涙

やはりね。アメリカ人には言いにくい。余程仲が良くても言いにくい。ほんとに何もない所に、
ぽつんと立っている、慰霊塔と書かれた石碑がある日系人強制収容所跡のミュージアム。

夏の酷暑になる前に、自分で運転して行ってみようと思います。

話が飛んでいますが、今回は、東京オリンピック組織委員会の森会長の、女性蔑視発言に関して、
書こうと思います。いずれ、アメリカの差別意識や、いじめ等も書きたいと思っていたので、その書き始めになりますね。私は、日本を離れて20年以上経ちますので、私の戯言は、今の日本の現状や価値観を全く反映していないかもしれませんが、ご容赦下さい。

私が、この森会長の発言、”女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります”、
が書かれた記事を見た時に、最初に思った事は3つ。

一つは、全くその通り、同感!(失礼ながら)
私は女性ですが、男性社会の中で社会人として育ちましたので、男性を見本に学んだからでしょうか。もともと、おんなおんなしていない、さっぱりした性格なので、話も早いのですが、女性の中には、
だらだらと、自分の話から始まり、誰がああ言った、こう言ったと、話が長い女性がアメリカでも多いです。もっと要点をまとめて、簡潔に話せないのか、と、聞いていて、いらいらする事があります。

二つ目は、日本は、偉い人が、更に言うと、東京オリンピックの様な国際的組織のトップの方が、
未だにこの様な、女性が、男性が、と言う性別に関するコメントを公然と言い放てる環境なのか、
と言う事と、その様な方が、未だに、組織のトップでいられる環境なのか、と言う事に、
衝撃を覚えました。

アメリカでは、あらゆる差別的発言は許されておりません。特に政治家や、企業のトップ等の著名人にはありえない発言です。法律で禁止されているのみならず、企業も禁止しているので、
アメリカで働いていて、女性が、男性が、と言う発言は全く聞きません。
なので、久しぶりに、”女性が云々”と言う発言を聞いて、化石だ、と思いました。

3つ目は、今の世の中、日本の著名人が何か日本語で失言をしても、そのニュースが、
世界中に即座に一気に広まる、と言うご時世なのに、軽々しく、女性蔑視と取られる様な
発言をされる事自体、とても衝撃的でした。ひと昔前の、インターネットの無い時代ならともかく。
そう言う自覚がないのかと思える発言が衝撃的でした。

海外で話題になっていたのは、この、”女性が多い会議は時間がかかる”、発言よりも、
その発言の中で言われた、’組織委員会の女性は、わきまえている”、と言う発言の方でした。
つまりは、日本は、女性蔑視されている社会、または組織で、女性はそれを受け入れて行動している、と言う事自体が、日本は女性蔑視の国である証、との論調でした。

わきまえる。。立場をわきまえる、とか、道理をわきまえる、とか、で使っていますが、
思わず、国語辞典を引いて、意味を調べてしまいました。

わきまえる。。。なる程、と思いました。女性としての立場をわきまえる、と言う意味ですよね。

私は、東京で、日本の企業で働いておりましたので、当時、男女機会均等法が施行されておりましたが、女性差別は、経験があります、私の勤務先は、未だ恵まれていた方で、
私は、幸い、女性として、海外出張に行ったり、海外赴任したり、男性と同様に扱われて来ました。

が、昇格が男性と同様だったか、と言うと、そうではなかったと思います。
また、一方で、女性としての仕事の限界も認識しておりました。
男性の様に、世界中のどこの国へも出かけていける、と言う訳ではありません。
特に、中近東や、発展途上国で経済や治安が安定しない国へは、
私の会社も女性は派遣しませんでした。
また、結婚して子供を産んだりすると、産休、育児休暇と職場を離れる事もあり、
本当の意味での、男女均等と言うのは、不可能ではないか、と、私は思っていましたので、
そう言う私の考え方も、女性としての立場をわきまえていた、と考えられていたのか、
と今回、森会長の発言で気づかされました。

一方、アメリカの職場環境では、まず、性別によるカテゴリーが撤廃されます。
アメリカでも、未だグラスシーリング(ガラスの天井)と呼ばれる
昇給昇格の男女差があると言われていますが、少なくとも表面上の年齢や性別による差別は
ありません。ので、逆に言うと、女性は、女性だから、と言う甘えは許されません。

今回の森会長の発言で、東京オリンピックのボランティアが700人以上、辞退されたと聞きました。
ボランティアを辞退した方々のお気持ちは察しますが、恐らく、本当の意味で、性別による差別をされた事がないのだろうと思いました。もし、性別による差別の経験があれば、森会長の発言位で、怒りをあらわにしたり(変化は生まれない)、抗議をしたり(無駄な事)、しないと思うからです。

さて、この私も、3年前より準備をしておりまして、東京オリンピックのセーリング競技に、
オフィシャルとして、サポートさせて頂きます。森会長の発言を聞いた後も、
この気持ちには変わりありません。私の森会長への反応は、二つ。
上にも述べましたが、日本は未だ化石の様な男尊女卑がまかり通っているのだなあ、と言う理解と、
女と思って馬鹿にするなよ、この野郎、見てろよ、と言う決意(笑)でしょうか。

今の所、東京オリンピックやるみたいですが、どうなるでしょうか。
どうやら、ホテルと会場との往復以外は、オリンピック期間中は隔離されて、
何もできなさそうな感じです。それでも、アメリカからはるばる参上して、参加致します。
少しでもお役に立てればと思っています。

追伸。=======
この投稿を書いて、一晩寝て、ふと思い出した事があります。すっかり忘れていました。

私は、東京オリンピックのセーリング競技のサポートをする為に、2018年から準備に参加していました。結果的に、オフィシャルとして運営に入り、ボランティアとしてではなくなったのですが、
当初は、まずは東京オリンピックのボランティアとして登録してほしいと、日本セーリング協会から言われ、ボランティア登録を致しました。私は、日本でのボランティアを集めたミーティングには出られないので、オンライン会議が設定されました。このミーティングは、パスポートの写真のページを画面に移して、募集したのが、私である、と言う本人確認の為でした。

ミーティングに出てきたおっさんは、髪の薄い、如何にもお役人と言う感じの、
東京都の職員の方でした。恐らく東京都から、組織委員会に出向されている方なのでしょう。

順調にミーティングは進み、私は、他のボランティアにも興味ありますか、聞かれたので、
セーリング競技以外のボランティアには興味がないので、もし他の競技のボランティアにあてがわれたら、辞退致します、とはっきり申し上げました。恐らく、このきっぱりした言い方が、気に入らなかったのでしょうか。最後に、そのおっさんは、こう言い放ちました。

”あなた、ボランティアは、体力勝負ですが、大丈夫ですか。僕より年が上じゃないですか。”

私の噴火が爆発した事は、簡単に想像できるでしょう。この、くそじ〇い。。。
100万倍にして言い返したいのをぐっとこらえて、”大丈夫です。体力にだけは自信があります。
日頃から鍛えています。”と言って、その場をしのぎました。

オンラインミーティングを終えて、しばらく私は、荒れ狂いました。
年齢で差別するなよ、このくそじ〇い。怒りがなかなか収まりませんでした。

ミーティング中、良くこらえたと思いますが、こんな奴らが偉そうに、
オリンピックの組織委員会の幹部にいて、あごで使われるのかと思うと、
オリンピックのサポートを辞めようかと、本気で悩みました。
が、ぐっと堪えて、今に至ります。というより、すでにすっかり忘れていた。。笑
これも、わきまえる、と言う態度なのですね。

私は、声を上げて抗議するよりも、実践で実力を示して、女だ、年寄りだ、と言う理由で、
何も言わせないようにする、という方法を選んで来ましたので、その姿勢には変わらないと思います。

それにしても。画面に出てきたそのおっさん、ほんとに行けてなかったです。
そのおっさんが、私より年下と聞いた時には、信じられませんでした。

お前の方が年下かもしれないが、よっぽど年寄りに見えるわ。と言ってやりたかった(笑)
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