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アメリカカリフォルニア生活 ② ヨット [亜米利加生活]

2021年6月11日

最後の投稿から再び1か月開きました。 
1週間に1度のペースは保てずとも、1か月に1度は書き続けている事を良しとしましょうね。。。

本当は、(自分の為にですが)、コロナ禍に対する、アメリカと日本の比較をいくつか
書こうとずっと考えているのですが。書きたい事が余りに多すぎて、
ただ書きなぐると長いだけの、まとまりのない文章になりそうなので、
少し、考えを整理しているうちに、時間が過ぎてしまったと言う状況。

次回こそは書きたいと思っています。と言うのは、書かないでいるうちに状況も
どんどん変化してしまうからです。

昨年3月に宣言された、このコロナのパンデミックは、私達の生活を変えたと同時に、
本当の姿をも炙り出し、そして、私達にとって、何が大切で、何が大切ではないか、を
見極める貴重な体験だったと思っています。

アメリカは、カリフォルニア州を含む、11の州でワクチン接種者が人口の70%を超えて、
もう直ぐHerd Immunity(集団免疫)の実現が達成できる所まで来ています。
カリフォルニア州は6月15日に、Lockdown のTier制度(紫、赤、オレンジ、黄色の4段階が、様々なデータポイントの数値で、決められていて、何がどこまで、できるかできないか、が詳細に記載されている)が撤廃され、マスクの義務化も取り払われると州知事が発表しています。

未だ外出時にはマスクを着用している事と、家で仕事をしている事を除けば、
今でも既に、昨年のパンデミックは無かったかの様に、普通の生活に戻っています。

ハイウエーの交通量も以前の様に戻りつつあり、逆に、パンデミックの時の車が数台しか
走っていないハイウエーが懐かしいです。できればそれだけが戻って欲しい(無理だ)。

普通の生活に戻ったとは言え、先ほども書きましたが、
私にとって何が大切で何が大切でないかを見極めて、必要のない人間関係は終わらせ、
続けたくないと思う事は辞める、そんな感じの断捨離や身辺整理が少しずつ続いています。

昨年は、3月中旬から、WHOのPandemic宣言以降、全てのヨットレースが中止になりました。
ヨットレースが再開したのは9月の終わり。

今年に入って、一昨年以前の年間スケジュ―ルで、年頭から当たり前の様に、
ヨットレースが開催されています。

私は、過去10年間、同じキャプテンの船(ベネトー36.7)のクルーをして来ました。
この艇種は、ワンデザインのレースがあるので、とてもコンペティティブなフリートで
チームメートも皆良い人で、レースをとてもエンジョイしていました。

キャプテンは、昨年一切レースをしたくないとの事で、私は昨年10月以降、
他の船に乗せて頂いておりました。今年は、今まで乗っていたキャプテンが
レースを開始するだろうと楽しみにしておりましたが、彼からは、
今年は自分の船でレースをするかどうかはわからない、と言われてしまい。
今年、乗る船が無くなってしまいました。
パンデミックの間に乗せて頂いていた船のキャプテンから誘われてはいたのですが、
どちらかと言うとクルージング船で、レースと言う観点からは面白くない船なので、
私は、もっと競争力のある船のレースに参加したいと望んでおりました。

天は我の望みを常に聞く。。。笑

本当に、思いがけず、随分前に一度だけ一緒にレースをした事のある女性のセーラーが、
私に突然コンタクトをして来て、彼女がレースをしている船が、経験のあるヘッドセールの
トリマーを探していると言われて、悩んだのですが、乗せて頂く事にしました。

何故悩んだのかと言うと、その船は、ベネトー44.7で、45フィート。
私は今までレースした中で一番大きな船は、40フィートでしたので、大きな船の経験が無く、
自分は非力すぎるのではないか、と言う点と。私はワンデザインレースか、マッチレースが
好きなのですが、この船は、PHRFと言う、ハンディキャップレースのみと言う点。

でも、自分にとって新しいチャレンジなので、受ける事に致しました。
5月の終わりから、夏の間だけ10週間、毎週水曜の晩に行われるBeercanレースも始まり、
かれこれ、5回、この船でレースに参加させて頂きました。キャプテンが物凄いレース必勝志向で、
チームの皆も素晴らしく、レースを大変楽しんでおります。5回目にしてやっと慣れて来た感じ。

もう一つ、特筆すべきは。南カリフォルニアとは言え、セーリング界は、まだまだ白人社会です。
今まで幸いに、実力があれば、人種は関係ないと言うキャプテンに巡り合えて、
一緒にレースをさせて頂く事が出来ていましたが、サンディエゴヨットクラブに船を置いている、
キャプテンの方々の中には、白人しか乗せない、と言う方が多く、私の様な、有色人種で更に女性、
の2重マイノリティーは、なかなかチャンスはありませんでした。

今のキャプテンは、サンディエゴヨットクラブに船を置き、彼のクルーは、私以外は皆白人です。
女性は私を含めて2人しかいません。私を誘ってくれた、もう一人の女性は白人。

ここサンディエゴに住んで、いわゆる、アメリカ人の典型的名前の人しかいない場所と言うのは、
殆どありませんので、その事自体が新鮮でした。が、私にとっては、大変名誉のある事だと
思っています。外見ではなくて、実力を見てくれている証。有難いです。
なので、その中で実力を認められて、アメリカ人と対等にチームメートとして渡り合う。
それが、私の新たな挑戦となっています。

何はともあれ、人生と言うのはどう転ぶかわからないものです。
私がヨットを始めたのは、日本ですが、その時にはまさかアメリカにこうして在住する様になるとは
夢にも思いませんでしたから、ヨットを知っていて本当に良かったと思います。

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