観光客になりきりのロンドン [旅・欧羅巴]
4月22日(土)
今日起きたら、午後12時だった とほほっ。。
気合を入れて朝から精力的に美術館巡りをする予定だったけど、12時に起きちまったら仕方ない。 12時と言ってもアメリカの東海岸時間では未だ朝7時だよ、と自分を慰めながら、行った事のあるブリティッシュミュージアムはあきらめ、とらばろんさんのブログで初めて知ったSomerset House のCourtauld ギャラリーに行く事にした。ここならテームズ川にも近いし、ピカデリーにも近い。テイトミュージアム(ブリティッシュとモダン)も結構近くにあるのだけど、それもあきらめて、次回のお楽しみ。
それにしても素晴らしい晴天。一瞬ロンドンに住んでも良いかな?と錯覚を覚える素晴らしい気候。まさかサングラスが必要とは思わず、持って来なかった事を思い切り後悔する程、今日はロンドンでは滅多にお目にかかれない程素晴らしい天気。
と言う訳で。美術館は一件のみ。その後、ロンドンの観光客には必須の、フォートゥナムアンドメイゾン、ハロッズで買い物をし、夜は友達と中華街に行ってチャイニーズを食べました。
ここがSomerset House
私は自然の中に自分を置く事を魂の洗濯、という比喩を使うのですが、こう言う歴史的な建物や芸術の前に自分を置くと、これは魂の滋養、と感じます。飢え切った私の魂がどんどん叡智を吸収するみたいな。。とてもたった半日、一ヶ所の美術館では補え切れない飢え、本当に飢えきっていた、と言う事を認識できただけでも今日は収穫があったかもしれません。
ちょっと感動したのが、Courauldに展示してある、ゴッホの絵 -Self-portrait with bandaged ear 。この絵は既に知っていたけど、彼の後ろの黄色の壁に貼ってある絵が、日本の浮世絵チック、と言うのを初めて知りまして。このゴッホが使ったオリジナルの浮世絵は以前このCourauldに展示してあったそうですが、1981年に盗まれてしまって今捜索中なんだそうです。
ゴッホの自画像はこちら
彼の後ろの黄色に壁に貼られてる浮世絵はこちら
わかります?富士山に二人の女性がゴッホの自画像の後に。。
そしてこの後は。水に飢えてる私はテームズ川沿いをビッグベンを見ながら心起きなく徘徊し。その後。観光客お決まりのFortunum&Masonとハロッズに行きました。それにしてもこの老舗のデパート。お客様のアテンドの仕方に感動する。サックスフィフスの店員より顧客が金持ちかどうかを見極める目が肥えてるとお見受けします。
これが1707年からピカデリーサーカスで開業している王室御用達のF&Mの本家です。
もちろんアールグレーとローヤルブレンドのお紅茶と&私の大好きなトリュフを買いました。
驚いたのが、このF&Mの反対側に、パリのシャンゼリゼにある有名なLa Maison du Chocolat と日本の源吉兆庵(私はニューヨークのしか知らない)がある。
これがいわゆるピカデリーサーカス。私はニューヨークのタイムスクエアーより好きですね。
そしてこれがりージェントストリート。ニューヨークの街並みと似てませんか?
(左がロンドンのりージェントストリート、右がニューヨーク)
そしてハロッズへ。ここへ来る目的は、洋服とか装飾品には全く興味なく、日本のデパ地下的に充実したお惣菜屋さんやチーズやハム屋が並んでいるから。生物はアメリカに持って帰れませんが色々買い込みました♪ でもやっぱり日本のデパ地下が世界一と私は思います。
先日、ケンシントンの地下鉄の駅が東京駅みたいだと書きましたが。
地下にもぐってるロンドンの地下鉄の駅はこんな感じです。
日比谷線六本木駅、と言っても多分信じる人いるんじゃないでしょうか。
ほんとロンドンに日本をたくさん感じました。
一番典型的な例が・・。ホテルに戻って来た時の事。同じエレベーターに乗り合わせた女性組二人。どう聞いても彼女達の英語はアメリカンイングリッシュ。
”あんた、何階なんだい?” (って聞こえるんだよね、あの人達)
今週、ずっとブリティッシュイングリッシュを聞いてきたし。今日は、美術館にいる人達とか。F&Mとかハロッズで典型的なクイーンズイングリッシュを聞きまくった後だから、かもしれませんが。アメリカ人の英語がやけに田舎くさく。しかも乱雑で粗雑に聞こえてしまいました。
あ~。この乱暴な英語の所に戻るんだなあ、と思うとちょっとがっかり。できたら私は、アメリカ色の英語に染まる事なく、イギリス人の様な英語が話し続けられたら良いなあ、と思わずにはいられない。がんばろ。
因みに。アメリカ英語とイギリス英語の発音はかなり違います。
発音が違う以上に、言葉の使い回しとか単語そのものが違う時があります。
主なのはこんな感じかな・・(左がアメリカン右がブリティッシュ英語)。
出口 exit/wayout 列 line/queue トイレ rest room/ toilet
エレベーター elavator /lift カート cart /troley
ここで○○をしないで下さい、とお願いする時に。
you are kindly requested not to ....と言う表現をイギリスではよく見かけます。
ブリティッシュ航空はもちろん、日本の飛行機会社はこの表現を使ってる。
因みにアメリカの飛行機会社はこんな時は平気で Dont ○○ と命令系で
○○しないで下さい、とお願いしている。 この違いは一体何なんだろね。
アメリカちょっと乱暴すぎる英語(彼らはフレンドリーと思ってるみたいだけど)イギリスに来る度、アメリカ人の話し方の乱雑さに気づかされる。
アメリカナイズしすぎない様気をつけたいです。
ハロッズはGパンでは入れないことは承知していましたが、さすが英国。一流のお客さんしか相手にしていないのですね。
私もときどきイギリス英語に悩まされることがあります。
最後に習った先生はイギリス人でしたので、表現がちょっと違って戸惑ったことを思い出しました。
私 :I don't have ~
先生:I have not~
地下鉄はtubeっていうし、undergrandならまだ理解できますが、最初は何を言っているのか分かりませんでした。彼女に言わせれば、シェークスピアを生んだイギリス英語こそ真の英語だそうです。
by (2006-04-23 10:02)
知り合いのアメリカ人がイギリスに来た時、busをcoachと呼ぶのに戸惑っていましたね。
逆にイギリスからアメリカに行くと、飛行機のエコノミークラスがコーチクラスと呼ばれるのがピンとこなかったりします。
by Jalana (2006-04-23 12:04)
ハロッズは、元々が食料品店だったということですので、食料品は充実していますね。
私も服や装飾品よりも、食品関連を楽しみました。
by YAP (2006-04-23 15:39)
ほんと、ためになりました。
コンピュータの社会がいかにアメリカ英語で占められているのかということにも気がつきました。
by ローズパイが好きならおう (2006-04-24 07:39)
おお、ロンドンですか!相変わらずご活躍のご様子ですね、おうらやましい、、、!私は基本、アメリカ嫌い、ヨーロッパ大好きという典型的な日本人なのですが、何と未だにロンドンに行ったことがないのです!ロンドン訪問は人生の目標です!ちなみにうちのジャンセン君は「すんばらしい!(cool! sick! --- )」のことを「brilliant!」と言ってますが、これはロンドンのスラングなのでしょうか、、、?
by (2006-04-25 01:59)
こんにちわ。すごい充実度です。
ロンドンとニューヨークが似ているとは知りませんでしたが、
日本とロンドン・・・なるほど気がつきませんでした。
他のヨーロッパを回っても、なぜかロンドンが一番落ち着くのは、
やっぱり住んでいるからかな?と思っていましたが、
初めて気付きましたが、本当に日本に似ていますね。
新鮮な発見ができ、ちょっとロンドンを見る目が変わりそうです。
by とらばろん (2006-04-25 07:08)
好(ハオ)くん さんへ
コメント&ナイスを有難うございます。時々回りくどい表現やもたもたした発音にかゆくなりますが、私もイギリス英語の方が本当の英語だと思います。アメリカも綺麗で丁寧な英語を話す方もいらっしゃるのですが、全体的にくずれた口語って感じがありますね。。相手を敬う気持ちが無いのかもしれません。Gパンで入れない事無いかもしれませんが、足元見られて対応が丁寧ながらも超そっけなくなると思います。大金持ちと私の様な一般庶民は何かオーラが違うのでしょうね。。
by Zunko (2006-04-26 15:12)
Jalana さんへ
コメント&ご訪問有難うございます。ほお。バスがCoach ですか。知りませんでした。となると、アメリカのブランドCoachはとんでもないブランドですね(笑)
by Zunko (2006-04-26 15:16)
YAP さんへ
コメント&ナイス有難うございます。今度YAPさんの所も遊びに行きますね~。 YAPさんのお写真はロンドンの電話ボックスですね。あれ可愛いですよね。そうですか、ハロッズは食料品店だったのですが。あの食料品の充実度は納得しますね。故ダイアナ妃の恋人の実家が持ってるのですよね?アラブ系の方だと思いましたがエジプトのまっ金金のスフィンクスが置いてあるのはちと驚きますよね。写真取ってここに載せれば良かったかな~。
by Zunko (2006-04-26 15:22)
ローズパイが好きならおう さんへ
ナイス&コメント有難うございます。
そうですね。マイクロソフト、アップル、インテル、デル、HP、おっ元はと言えば今や中国の会社に身売りされたIBMを忘れちゃいかん、全部アメリカの会社ですものね・・・。車の会社がそうだった様に、今にアジア系に押されてしまうのでしょうか・・・。多分パテントの関係でそうはならないのでしょうね、この領域だけは。
by Zunko (2006-04-26 15:31)
i-pod mini子 さんへ
ナイス&コメント有難うございます。まずはアメリカにお帰りなさい、ですね~。ノースきゃろらいなに住んでるうちにヨーロッパに行かれる事をお勧めします。日本から行くより全然近いし、安いですから。アメリカンのダイレクト便は週末かけて飛ぶと700ドル位ですよ。Brilliant は、アメリカ人のニューイングランド系の方も使っているのを聞いた事があるので特にロンドン、と言う訳ではないかもしれませんね。私は、イギリス人特有と思うのは”Lovely♪” ですね・・。これ男性が言ってるのを聞いた時は、ちょっとぎょっとしました。アメリカでは絶対、女性からも聞かれない言葉じゃないかな、と。使う場面はCoolとかBrilliantと一緒です。
by Zunko (2006-04-26 15:36)
とらばろん さんへ
コメント&ナイス有難うございます。とらばろんさんのブログのお陰でサマーセットハウスに行けました♪。やはり半日でこの行動とは自分でもすごい日本人的観光客と思ってしまいました。私もアメリカに住み始めて暫くたつまでは、日本がこれほどヨーロッパから影響を受けてると実感した事ありませんでした。何しろ、ポルトガルからのキリスト教、鉄砲伝来から考えたら、アメリカの影響なんて比にならない位歴史があって、日本の文化にかなり根付いて日本の文化として認識されてるから気づかないだけなんでしょうね。第2次大戦で焼け野原になってなかったら、東京にはもっとヨーロッパを彷彿させる建物がたくさんあったかもしれませんね。上海みたいかな~。
by Zunko (2006-04-26 15:41)
さむ乃介 さんへ
ナイス&ご訪問有難うございます。
by Zunko (2006-04-26 15:42)
おお!Zunkoさん、ためになりました!ありがとうございます!!ジャンセン君のbrilliant!にはラボ中の皆が激しく反応していたので、かなりめづらしいのかな??と思ったんです、、、。ということで、今度はジャンセン君に「Lovely!」って言ってみます!ていうかその前に日常会話のお勉強か、、、、しまった!!!
by (2006-04-27 13:26)
i-pod mini子 さんへ
コメント有難うございます。うん。Brilliant は、私が日頃ロンドンにいる同僚とやり取りしても余り聞かないので、ひょっとしたら何特別な意味があるのかも・・Lovelyはお勧めです。ブリティッシュイングリッシュの更に上等なクイーンズイングリッシュの類でしょうか。
by Zunko (2006-04-28 12:58)