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アメリカのコロナ的生活 ⑦ Black Lives Matter Movement その2 [亜米利加生活]

6/29/20

Vienna State Opera(Wiener Staatsoper) がFree online videoをオファーしている事を見つけてしまい、今、Rigolettoを見ています。
(お陰で何もできない・・笑)
字幕がドイツ語で、私には、さっぱりわからん、のですが、話を知っているから良し。

以前も書きましたが、今回のBLM Movementで、私のアメリカにおける

人種差別の問題の理解が間違っていた事、無知さを思い知りました。
Youtubeで期間限定で無償で見られる、もともとNetflixで放映された
Documentary 13thと言うのを見て、衝撃を受けました。

13th Amendment、これはリンカーン大統領の時、奴隷制度廃止の為の
憲法の改正条項ですが、これに、例外の記載があった事を、
このDocumentaryを見て、初めて知りました。

“奴隷制度は廃止される、が、犯罪者を除く”、と言う例外。

この例外条項を、南部州で利用されて、白人警察が黒人を取り締まり、
犯罪者として逮捕された黒人が奴隷として売買される時代が、
奴隷制度が廃止された後も暫く続いていた事を知りました。

そして、それが、未だに現世まで尾を引いている、と言う事実。

アメリカは世界人口の約4%ですが、アメリカの刑務所収容の人口は
世界の25%を占めるそうです。逮捕者が多い国。

うち、白人は7人に1人が刑務所の経験があり、それに対して、黒人は3人に1人。
黒人男性はアメリの人口の5%ですが、刑務所人口の40%が黒人男性。

これを私は、黒人男性に犯罪者が多いから(悪い奴らが多い)と理解していましたが、
違うのです。制度がそうさせている、そうなってしまうと言う、恐ろしい事実。

こちらは、たまたま日本のWebで見つけた、文春オンラインの記事。

非常に簡潔にアメリカの黒人に対する制度的人種差別を説明されていると思います。

https://bunshun.jp/articles/-/38583

是非、読んでみて下さい。

私は、アメリカに20年以上住んでいますが、この言葉を今回のBLM Movementが起きるまで
聞いた事もありませんでした。

制度的人種差別。

この記事では、Institutional racism と書かれていますが、
こちらでは、Systemic Racismと言う言葉を良く目に致します。

そして。たまたま自分の本棚を整理している時に、この本がある事に気づきました。

人種差別の帝国 by 矢部武
 アメリカ人の醜い白人至上主義 日本人のおぞましい外国人差別

忘れ去られた過去の本。
出版年を見ると、2004年、とあるので、私がマイアミ、フロリダ州から
ノースカロライナ州に移動した年です。

ノースカロライナ州は、南部ではあるものの、Deep Southと違い、
未だLiberalな方が多い方だと思います。が、それでも住んでいる間に、
何度か経験した人種差別。このブログでも書きました。

その時に、この本を買い求めたのだろうと思います。
どこでどう買ったのか覚えていないのですが。
突然出てきたので、今また読み始めています。

学びはまだまだ続きます。これからもずっと。
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YAP

ほぼ単一民族の日本国内では、どうしてもテレビの中の話で終わってしまいますね。
日本でも、同和地区問題とか、似たような問題はあるのですが、臭いものには蓋というか、そういうことには触れてはならない雰囲気があります。
いろいろと根が深い問題ですね。
by YAP (2020-07-01 08:15) 

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